紅き月
<ソラ>に架かりし刻
証を持ちて生まれし者
汝、
月の子也り――











 女神の結界に阻まれし封鎖世界『魔導大陸ルナ』。
 西方の大国セイドゥールに、二人の少女が居た。
 赤き髪と、赤き瞳を持つ少女。
 ――名は、エリス
 黒き髪と、紫の瞳を持つ少女。
 ――名は、アンジェラ
 
 此れは、其の少女たちの物語であり、
 そして、
 此れは、其の大陸の伝説である。















はじまりは、旧き神殿。
そして、少女たちが街を出る。















紅き運命を背負いし、月の子。
「生きるためなら、どんな条件だって呑んでやるよ」
――エリス・マグナータ(主人公)












友を想いつづける、紫の魔女。
「私の親友いじめたら、殺すわよ?」
――アンジェラ・ライジネス














風を身にまといし、虚像の能力者。
「二択だよ。死ぬ? 生きる?」
――ゲイル・コルトナル














家族を守るために揺れる、月の者。
「俺はお前を殺したくはない!」
――ドゥール・バレイシス














傷を隠して生きる、流れの神官。
「ラボに関わりのある人間を、信用するな」
――エゼキエル・アハシェロス















精霊に愛でされし、銀乙女。
「ようやっと……真実が、手に入るかもしれないんだ」
――ミユナ・レイス・デュ・グレイージュ















想いがすべての歯車を廻し始め、
想いがすべての歯車を狂わし始める。















笑みを知らない少年
「俺が殺すまで、死ぬのは許さない」
――ダリード・ズロデアフ

















心を繋ぐ思念少女
「家族全員で、こんなとこでれたら、幸せなのにね」
――プレシア

過去に怯えし幼女
「桜春の言うこと、信じる、信じないは貴女たちが決めることネ」
――桜春

失われし時を追う賢者
「大地の竜の加護が、あなた方にありますように」
――ロジスタ

空の瞳を持つ少女
「生きてね、ジーク」
――イヴ















紅色の笑みを浮かべる研究者
「全ては、あのお方の意思。あのお方が、ご満足されるまで」
――アザレル・ロード
















そして、狂いし女神。
――ルナ


『汝、我が元へ来ることを拒まぬか――?』















すべては、女神が月の子を呼んだことから、始まる。















――それは、想いが紡ぐ物語り――

『紅月<ローズ・ムーン>は女神の祈り』




紅き月と少女の奏でる、本格英雄ファンタジー
超長編・原稿用紙枚数1500枚・完結済み

*なお当小説には、一部残酷描写、暴力描写が含まれます。
年齢制限を設けるほどではありませんが、苦手な方はご注意ください。


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