『砂場で見つけた冒険の鍵』
あとがき代わりに20の質問
1 この小説を書き終えた、今現在の心境を一言で簡潔に言い表してください。
書き終えたのが随分前なので、当時の日記を引っ張ってきました。
>>――『砂場で見つけた冒険の鍵』執筆完了ー!
335枚! 完結! できたー! 一ヵ月ちょっとくらい? がんばった!
ねる。ぐう。(うわ、やるきねぇ)
……まぁ、こんなもんですよね。いつだって。改稿のあとも似たような感想しか出てない気がします。
2 この小説を書く上で、一番書きやすかったところはどこですか?
全編とおして、難しいところはほとんどなかったですね。
子どもたちの走り回るシーンが書いててとても楽しかったです。
3 この小説を書く上で、一番苦労したところはどこですか?
実はプロットも何も全く立てないで書き始めたんですよ、この作品。
よって、ホントに最後の最後までキィが何者か、書き手である作者自身知らなかった(笑)。
それガラストでぴちっと正体が判った瞬間は嬉しかったです。そうだったのかー! と作者がびっくり(笑)。
嬉しかったんですが、知らなかったという点ではキィの正体が一番苦労したところなのかな。
4 ボツにしたタイトル、仮タイトル、執筆中のコードネームなどありましたら教えてください。
タイトルが先に浮かんで始まったものなので、これ以外のタイトルはありえないと思います。
長いので「砂鍵」と略してはいましたが。
5 タイトルの由来(意味)は何ですか?
ごっつそのままです(笑)。砂場で見つけた鍵から始まる大冒険、なので。
ちなみに『鍵』にはそのままの『鍵』のほか、キィや『未来への鍵』という抽象的な意味も含まれてるかなぁ、と考えたり。
6 この小説を書き始めるきっかけはなんでしたか?
……ライトノベル、を要求されてたんですよ。中高生で、現代で、恋愛があって、エンタテイメントで……というヤツ。
それがもう煮詰まっちゃって煮詰まっちゃって。はじめて「やーっ、小説書くのつまらないー!」という状態に陥ってしまったんですね。
で、原点回帰。書きたいものを書いてみよう! とリハビリ気分で書いたのが冒頭。
「あ。やっぱり小学生の冒険楽しい!」と思ったんです。で、続きが浮かんできてさくさく書き始めた……って感じですね。
7 この小説を書く上で、何か影響を受けたもの(他の作品や、他媒体の創作物など)はありますか?
各種児童文学。作者の基礎になってますし。
あと映画「ジュブナイル」はもうかなり影響受けてると思います(笑)。
8 これがあったから、この話がかけました!(これがなかったら、かけませんでした!)というものはありますか。
愛(笑)。
子どもを書くことへの愛。児童文学への愛。夏休みへの愛(笑)。
もっと的確に答えるなら、書き始めるきっかけの「やーっ、小説書くのつまらないー!」がなかったら、そもそも生まれていない作品だと思います。
9 ボツにしたストーリー展開を教えてください。
展開も何も、先を全く知らないままで書いていたので……(笑)。
書きながら「そうだったのかー!」と驚いている状態でした。(よくそれでまとまったなぁ)
あ、ただワンシーン、入れたかったのはたけるがカッコいいシーン。「ひろと。たける、ひろとたちが思うほど子どもじゃないよ」っていうのを言わせたかったんですが、入らなかったです。残念。
10 プロット(思惑)どおりに進みましたか?
だからプロットなかったんですって!(笑)
11 これが書きたくてこの話を書きました、という部分はどういうものですか?
子ども! 夏休み! 冒険! です。
シーンで言うなら、冒頭の追いかけっこ、中盤の追いかけっこからひろとが跳ぶシーン、後半の海を眺めてつぶやくシーンでしょうか。
12 一番こだわったところはどこですか?
どきどきと、わくわく! を感じてもらえるように、でしょうか。
13 一番好きなキャラクターと、一番嫌いなキャラクターを、理由つきで教えてください。
どのキャラも好きです。書いていてとても楽しかったです。
14 実際にいたら嬉しいキャラクターと、実際にいたら厭なキャラクターを教えてください。
いたらいいなぁ、はこーすけかな? 一緒にいてとても楽しそう。でもみんな、楽しそうですよね。
15 この人にはこの言葉を言わせたかった!という台詞をキャラ別にどうぞ(実際に言わせていなくてもOK)。
特になかったかなぁ。先が見えない状態で書いてたから。
ただ、キィには「ともだちね」というのとたけるに「ひろと。たける、ひろとたちが思うほど子どもじゃないよ」は言わせたかった。後者が入れられなかったのがちょっと残念。
16 この小説の登場人物たちを使って、別の話を書く予定はありますか?
今のところないです。が、もしかしたら短編とかでエピローグ年齢のひろとたちをちょろっと使うことはあるかもしれないです。
17 この小説の中でこの部分が一番会心の出来なのです! というシーン(か台詞)を抜粋してください。
う、うーん。困るなぁ。一番書いていてワクワクしたのは、第四章の「大作戦」ですね。
おいかけっこが楽しかった。
18 この小説で取り上げたテーマやアイデアに、もう一度別の形で挑戦してみたいですか?
実は自称「夏休み三部作」の最後でした、これ。
1.海の夏休み→「海から生まれた子どもたち」(短編)
2.山の夏休み→「ぼくとパパの夏休み」(短編)(非公開)
3.街の夏休み→「砂場で見つけた冒険の鍵」(長編)
で。ただ、「夏休み」大好きなので、きっと今後も冒険の夏休みは書き続けるとおもいます。
19 何か、これだけはしておきたい言い訳というのはありますか?(笑)
特にはないです(笑)。
20 最後に一言どうぞ!
小学生のころに感じた「夏」のわくわくやどきどきを思い出してもらえたのなら、作者として最高に嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。