砂場で見つけた金色の鍵。
それが、ぼくらの夏を大冒険に変えた――


















「やってやるさ」
――片瀬宏人(ひろと) 小学六年生・主人公






始まりはキリン公園。
夏休みの、ある日のこと。





「元からそのつもりやったやろ。作戦は、まだ終わってへん」
――菊池浩介(こーすけ) 小学六年生







たった一本の鍵が、ぼくらの夏を変えた。
あいつと仲良くなれた。新しい友達が出来た。それから。






「これ、何の鍵かな! たから箱とかかな!」
――古賀たける(たける) 小学二年生






初恋をした。
大人を出し抜いてやった。
大冒険をした。

それから。




「そうだよキィ。あたしたち、すごい確率でともだちになったね。すごいね」
――久野亜矢子(久野) 小学六年生












どんなことでも、やろうとおもった。
けど、どうしようもないこともあるんだって、知った。
それでも。























ありがとう。あなたたちは、わたしのともだちね
――キィ  鍵から出てきた白い女性













永遠に変わらないことだってあるんだって、知った。




















砂場の鍵が運んできたのは、
一夏の冒険と淡い初恋、
それから、永遠の友情だった。






これはぼくらの、夏休みの冒険記。


















きっとそれは、どこか懐かしい匂いのする、誰もが体験した夏。
宇宙と町の交差する、子供たちのサマー・SF・アドベンチャー!

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