落ちてなお咲く椿のように・登場人物紹介
◆前田 あや (まえだ あや) 16歳・女
本編の主人公。背が高く、顔立ちもシャープ。
その上男前な性格なので、女子人気が高い。
とにかくひたすら口が悪い。得意技はむしろ口撃。
梨花とは親友同士で従姉妹。椿を毛嫌いしている。
「黙れ。ただの屍のように黙りつくせ変態」
◆一条 椿 (いちじょう つばき) 24歳・男
オネエ言葉の保健室の先生。
ドイツ人の血が入ったクウォーター。
パンクロック好きなため、十字架のピアスにチョーカーをつけていたりする。
その上に白衣。正直異様な格好。
「周りの目が怖くなって独りが良くなっても、ね。アタシは貴女を否定しないわ。約束する」
◆前田 梨花 (まえだ りか) 17歳・女
あやの従姉。見た目も言動もあやよりはずっと幼い。
第六感が異様に鋭く、のほほん言動の裏側で何を考えているか判らないところがある。
周りがやや引いてしまうくらいに「あやちゃん大好き」。
「大丈夫だよ、あやちゃん。あやちゃんは何があっても、梨花が守るから」
◆井伊 太蔵 (いい たいぞう) 24歳・男
あやたちの通う学校の教師。芸術メディア系列の担当。眼鏡に作業用の服を羽織っている。
いつもどこかむすっとした顔だが、不機嫌なのではなく単にそういう顔。
意外と天然。甘いものが好き。椿とは昔からの知り合い。
「椿。前田は、百合子の代わりじゃないぞ」
◆ニナ・フランシスカ・ルッツ 22歳・女
【世界《ディ・ヴェルト》】に属している。
表情を出すのがとてもヘタクソ。太蔵を慕っていた過去がある。割と温厚派。
「何もかもが、八年前と同じですね」
◆アレクサンダー・ヴェルト 19歳・男
愛称は「アレク」。実年齢よりもずいぶん子どもっぽい口調で喋る。
にこにこしていて害がないような素振りをしながら、その実結構な腹黒。いたぶるのが大好き。
【世界《ディ・ヴェルト》】に属している。
「今度はどっちが、勝つと思う?」